2015年02月09日

茶の静寂/何もなく、すべてがそこにある寂静

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 お茶の稽古のため茶室に伺ったある日、小学六年生の女児を連れたお母様が見学にお見えだった。ひと通りお稽古が済んだときに、その子がこう言った、「なんでこんなに静かなの?」
 まだ駆け出しだが、茶道の醍醐味はその「静寂」にこそあると深く感じている。

  その瞬間の感覚を別の言葉では、「整列している」と表現できるかもしれない。自分の内面にある葛藤やざわめきが静かに収まり、世界の理りに沿ってすべてが整列しているとでもいうような静けさなのだ。
 同質の静寂を、まったく別のときに感じることがある。深くヨーガに入っているとき、お経をあげているとき、能を鑑賞しているとき、瞑想中に雑念が収まっていくときなどである。
 この静寂を感じるときには、同時に大きな豊かさを感じる。すべてが完璧であるとでもいうような、深い平安が泰然と支えてくれているのを感じるのだ。そこには何も無く、しかもすべてがそこにあるとでもいうような感覚を抱く時空間だ。仏教の三法印のひとつである「涅槃寂静」は、このことを指しているに違いない。

 いま世界が求めはじめている「豊かさ」は、この静寂の中に大きなヒントがあるのではないだろうか。

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posted by Shukai at 14:27| 東京 ☁| Comment(0) | 茶道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月02日


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posted by Shukai at 14:40| 東京 ☀| Comment(0) | 茶道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月24日

平安は静寂の中に‥お点前ティーセラピー

 無謀にも茶の点前を習いはじめて数ヶ月でお茶会を開いた。といってもお道具も作法も粗末に違いないが、茶の要は押さえられているのではないかと内心どこかで思っている節がある。それは下手をすると道を歩む妨げとなる危惧もあるのだが、道を踏み外す心配はしていない。
 何についても決して否定はしないお師匠様なので、大らかに暖かく見守ってくださっているのだとは思うが、私が開くお茶会に黒川先生造語の「ティーセラピー」を冠することにお許しを頂いた。とても有り難いことである。
 何がそれほど毎週楽しみに稽古へと足を向かわせるのかと考えてみたが、適切な言葉が思い浮かばない。強いて文字にしてみると、生まれた頃から包まれていた沈香の香りの中に居る時に味わう「静寂」を感じるからかもしれない。そう‥沈香の香りは静寂なのである。そして茶の真髄は、同じく静寂にあるような気がするのだ。

 静寂‥それはこれといった何かがあるのでもない、ただただ茶を点てるという一つの流れの中に居るだけのことである。と言っても、世の全てのことを置き去りにしてそこに居る訳ではなく、世の悲しみも喜びも、あらゆる苦しみも空っぽの私と共にあり、しかも何もない時間と空間なのだ。それはとても逆説的な時空である。メタフィジカルでありメタフィロソフィカルな時空かもしれない。現実主義的な目から見ると、酔狂とも数寄者とも映るかもしれない。しかし、私にとってはお経を上げている時やヨーガを修している時と同じく、たいへん尊い貴重な時間なのである。
 それは何故か!?一言で云うと、何もしないからと言えるかもしれない。人はほとんどの時間を生活のため、誰かのため、何かをするために忙殺されている。そのような毎日の中で、何もしないという時間空間ほど貴重なことはないのではないだろうか。別の言い方をすると、普段に忙しい脳の働きを休め、脳内バランスを美しく整える格別な時間であると言えるかもしれない。

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 ◇お点前サロン「一番町ティーセラピー」
 毎週昼の部と夜の部を検討中。
 ・日時:第1回:2012年1月30日(月)13:00〜15:00
 ・場所:千代田区一番町「森の海」
 ・席料:千円(お点前お稽古はプラス千円)
 ・定員:5名
 ・お申し込み:morininaru@gmail.com
posted by Shukai at 23:15| 東京 ☁| Comment(0) | 茶道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月20日

静寂のひととき―ゾーンの一端を味わう「お点前サロン」

 ゾーン‥それは十全なリラクセーション反応の中にありながら、クリアな意識の目覚めた状態。とても高いパフォーマンス領域への誘いです。

〇日時:毎週月曜午後(予約制:変更となることもあります。夜の部も予定しています)
〇場所:森の海(千代田区一番町:麹町駅・半蔵門駅より数分)
〇料金:千円(プラス千円でお稽古)法話、人生四方山話つき
〇2011年1月30日(月)よりスタート

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 緊張感の高い都会での生活。そんな中でひとときの静寂を味わってみましょう。

 毎日の生活がきっと豊かになるに違いありません。

posted by Shukai at 12:36| 東京 ☁| Comment(0) | 茶道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月15日

懈怠比丘

 利休の孫であった江戸時代の茶人千宗旦は、新築した茶室の命名を大徳寺170世の清厳和尚に頼もうと和尚を茶室に招待した。ところが約束した時間に和尚が来ず、宗旦は別の急用のために出かけてしまった。
弟子に「和尚がお見えになったら、明日もう一度お越しいただくようお願いするように」と言い残して‥
 まもなくやって来た和尚は、宗旦の伝言を聞き、茶室の腰張りに「懈怠比丘不期明日」と書き残して帰っていった。

「(遅刻するような)怠け者の僧であるわたしは、明日のことはお約束しかねます」と・・・

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 帰宅してこれを見た宗旦は、一寸先はわからぬ人生に、明日の約束を求めた自分を反省し、直ちに大徳寺を訪ね、自作の歌を呈した。

「今日今日といいてその日を暮しぬる 明日のいのちはとにもかくにも」

 明日のいのちもわからないのに、大切な「今日」をおろそかに暮らしているのは愚かなことでしたという
反省と、和尚の教訓への感謝をこめた歌であった。

 この逸話から、裏千家の茶室が「今日庵」と名付けられたという。
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 (先日のお茶室の掛け軸のお話より)
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posted by Shukai at 19:00| 東京 ☀| Comment(0) | 茶道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月01日

お初釜

 みなさん、新年明けましておめでとうございます。

 昨年は大変な出来事が沢山で、あっという間に新年を迎えましたが、今年は昨年の事柄を糧として大いなる成長へと向かいましょう。


 さて、みなさんはどのような元日を押しお過ごしでしたでしょう?

 私は少しづつ集めた茶道具を並べ、大晦日と元旦に初めてお茶でのお持て成しをしました。

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 実をいうと、実家の寺にいたころにあるご縁で茶道具一式を頂き、ハンドブックを見ながら何度か独りで点ててみたことはあったのですが、きちんと習い始めたのは昨年の秋頃でした。

 習い始めて見て気がついたのは、お茶の時間がとても馴染み深い空気だということでした。

 ただお茶を点てていただく、ことさら何があるでもない時間なのですが、とても豊かに満たされた時間で、何故かしらずいぶんと懐かしい感覚に因われるのです。


 昨年は、売茶翁に倣って街角で野点でもやろうかと考えていたのですが、お師匠様の許可があれば一番町で「Tea Therapy Cafe」でも開きたい気分です。 


 「坊主カフェ」ならぬ「売茶僧」? ←クリック

 みなさんも一度ゆっくりおいでになりませんか?

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2011年12月23日

茶筅通しの秘密

 前回一人でお稽古に行った時のことだが、茶道と佛教の作法に明らかな同じルーツを感じ、身震いするような想いをした。

 大学で哲学講師もしていらしたお師匠様とは、毎回佛教や哲学、道教などと絡めて茶の道を探る対談となるのだが、今回の話を聞くまでは茶筅と茶碗のチェックくらいにしか思っていなかった「茶筅通し」に大きな秘密のあることを確信したのである。

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 行法としては念佛しか勧めない浄土宗にも、幾つかの密教的な手法が儀式の中に伝えられているのだが、「洒水(シャスイ)」はそんな中でも最も重要な儀式の手法のひとつである。そして茶筅通しこそが洒水をシンボリックに茶道の作法に取り込んだ abbreviation form だというのである!

 秘密めいた「密教」と対局をなし、全てを明らかに説く顕教(ケンギョウ)である浄土宗にも門外不出の「秘密」が実はあって、お葬儀の時に袖に隠して結ぶ印契(インゲイ)や洒水の作法もその中に入る。

 門外不出、他言無用と言われれば言われるほど、誰かに言いたくてしょうがなくなってしまうものであるが、こうなってはどこかに穴を掘ってその中に言葉を埋める以外に道はない。

 以前にも書いたように、いくら明かしても明かしても、どこまで行っても秘密は秘密であるとは云うものの、簡単に文字にすることには躊躇いを感じてしまうものである。
「明かされている秘密」⇒クリック

 とにもかくにも、食べたことのない味を説明する如くに、洒水を知らない人にいくらそれを説明しても伝わらないのは承知の上だが、おそらく今日のお稽古からは「茶筅通し」の時の所作はもうこれまでとは全く別物になっているに違いない。

 何故ならば、意味を知らず形をなぞるだけの動きと、その動作の意味を識って振る舞う動きとの間には「ゼロ」と「1」ほどの差が歴然とあるものだからなのである。

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2011年08月19日

「坊主カフェ」ならぬ「売茶僧」?

 売茶翁(ばいさおう)やフランチェスコのようにはなりきれない私がいるのですが、近いうちに「坊主カフェ」ならぬ「売茶僧」?でもさせていただこうかと考えています。

 売茶翁は江戸時代、晩年に自ら茶道具を担い、京の大通りに屋台喫茶のような簡素な席を設けて禅道と世俗の境界で茶を点てて人々に供した黄檗宗の僧です。浄土宗の住蓮房・安楽房がストリートライブ念仏シンガーとすれば、売茶翁はストリート茶人といったところでしょうか?売茶翁は最晩年にこのような言葉も残しています…「茶道具には和心が生きている」

*「ストリートライブ念仏シンガー住蓮房・安楽房のこと←クリック

 坊主カフェや坊主バーもいいけれど、「寺を捨てよ、街に出よう」スタイルは、わたしがいちばん心に響く釈尊の晩年のスタイルにより近いのです。

 イメージしてみてください。原宿あたりの路上で法衣に袈裟を纏い茶を点て道行く人に供する…

 実践可能かどうかまだまだ見えてきませんが、こんな作戦を練っている今日この頃なのです。

売茶翁2.jpg 

 佛教や印度哲学では「わたしたちはこの世界に何も持って来てはいません。財産やこの身体でさえわたしが持って来たものではありません。そして財産や身体もすべてこの世界に置いて行かねばなりません」と教えます。

 かといって、わたしはまだまだ売茶翁やフランチェスコのようにはなれないのです、というかそういったスタイルはわたしの望むところではないのです(もっと素敵なところに住みたいし‥笑)

 とまあ、このようなお話でもしながら、往来のざわめきの只中で「静寂」を味わうのも乙なものかもしれません。

*売茶翁

*フランチェスコ

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